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夏「青梅」

春と夏の間の短い期間に出回る梅。中でもまだ熟していない「青梅」は、シーズンの先頭を切って店頭を賑わせてくれる6月を代表する食材です。『あぐりパーク食彩村』では、一般的な「青梅」の他に、『翠香(すいこう)』『露茜(つゆあかね)』といった品種が出荷されています。

梅酒や梅シロップ、梅ジュースなどに加工されることが多い「青梅」。店頭に並ぶ『翠香(すいこう)』はフルーティーな甘い香りが特長。香りにこだわる方にはおすすめの品種です。一方『露茜(つゆあかね)』は色に注目。梅は熟すと黄色になるのですが、『露茜』は皮も果肉も紅色に。美しい虹色の梅酒や梅ジュースが楽しめます。

梅酒は「青梅」で、梅干しは完熟梅で、などと言われてきましたが、最近では「青梅」でかための梅干しを作ったり、さわやかな風味の梅ジャムを作る方たちも増えているのだとか。お好みの色・かたさでオリジナルの梅の加工品を作ってみてはいかがでしょう。

念のためですが、「青梅」は生食NG。生で食べると中毒症状を引き起こします。必ずアク抜きしてヘタを取り除いてから、加工していただくようにしてください。

1年に一度の「梅仕事」

梅が旬を迎えるこの時期に、梅酒を仕込んだり、梅干しを漬けたり、保存食を作る『梅仕事』。日本に古くから伝わる美しい言葉です。手間はかかりますが、ていねいに作った自家製の梅酒や梅干しの味は格別。初心者の方もレシピがあちこちで検索できますよ。今年は『梅仕事』初めてみませんか。

【栄養価】

クエン酸、リンゴ酸、カリウム、βカロテンなど。

【効用】

クエン酸やリンゴ酸には疲労回復、食欲増進などの効果があるだけでなく、カルシウムや鉄分などの吸収を助ける働きも。ナトリウムを排出して血圧調整に働くカリウム、免疫力を高める効果が期待できるβカロテンなどもバランス良く含んでいます。

【見分け方】

皮にハリがあり、傷のないものを。変色しているものは避けてください。鮮やかな緑色でツヤのあるものを選びましょう。実の部分がかたく引き締まって、粒が揃っているかどうかもチェックポイント。梅酒や梅ジュースには、果肉や果汁がたっぷり含まれた大きいサイズがおすすめです。

【保存方法】

日持ちしないので購入後は早めに加工しましょう。すぐに加工できないときは新聞紙など包んで冷暗所へ。冷蔵庫での保存は、低温障害でシミやシワが出てきてしまうので必ず野菜室へ。それでも数日が限度です。冷凍保存する場合は、先に水に浸けてアク抜きをしヘタを取り除いてください。使う時は自然解凍で。

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