旬のおすすめSEASONAL SPECIAL
タラノキの枝先に伸びてくる新芽の部分が「タラの芽」。桜の咲く頃に芽吹いて、山野に季節の変わり目を実感させてくれる春の使者でもあります。最近ではハウス栽培も増えてきましたが、年に一度だけ味わえる天然の「タラの芽」は、風味や味わいはひときわ野趣あふれるものとなっています。
苦味がちょっと・・・という方は、若い芽を選ぶと柔らかくてクセがなく食べやすいかもしれません。ただし、アクを抜きすぎると大切な栄養成分が流れ出てしまうことも。適度なアク抜きがおすすめです。
カリウム、ビタミンE、葉酸、食物繊維など。
ナトリウムを排出して血圧調整に働くカリウムのほか、抗酸化作用のあるビタミンEも豊富です。山菜独特の苦味の成分はポリフェノールの一種で、活性酸素を抑えてストレス改善の効果も期待できるとか。苦味が気になるからと言って、アクを取りすぎないようにご注意を。
成長するにつれて風味や苦味が増してきますので、好みによって選びましょう。芽のつぼみ部分が少し開いて3〜5cmくらい伸びたものは、アクが少なく食べやすいと言われます。しっかりと山菜の風味を味わいたい方は、葉が少し開きかけたものを選ぶとよいでしょう。
キッチンペーパーや新聞紙にくるんで、穴を開けたビニール袋に入れて野菜室へ。風味を損なわないためには2〜3日の保存が限度です。冷凍する場合は、下処理をして固めに茹でてから小分けにすること。苦味が強くなりますが2〜3週間程度は保つでしょう。ただし、山菜は風味が命。できるだけ新鮮なうちに食べ切るようにしましょう。