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漢字で“紫蘇”と書くのは、食中毒で死にそうになった人にしそを煎じて飲ませたところ、無事“蘇った”という古代中国の伝説から、とも言われます。古くから漢方として使われていたしそは、現代でも健胃作用、防腐作用、殺菌作用、抗酸化作用などのパワーが期待できる優秀な野菜と言えます。
大葉と違い、生のままで食べるとアクが強い「赤しそ」ですが、梅干しや紅しょうがの色付けはもちろん、ふりかけ、天ぷらやフライとして食卓に。最近ではしそジュースにする方も多いとか。「赤しそ」に含まれるポリフェノールが酸に反応してきれいな赤色になるので、見た目にも夏にぴったり。さわやかなジュースが人気です。
β-カロテン、ビタミンB群、カルシウム、カリウムなど
β-カロテンやミネラル分を多く含む栄養豊富な「赤しそ」。さわやかな香りが食欲増進を助けることもあり、夏バテ対策が期待できる野菜です。特に「赤しそ」の葉に多く含まれるポリフェノールの一種であるロズマリン酸には抗酸化作用があり、アレルギー症状を緩和する効果も期待されているとか。
葉全体の色が濃い物がおすすめです。店頭では香りが良いこともチェックポイント。みずみずしく、葉先が細かく縮れて張りがあるものを選びましょう。切り口が変色していたり、干からびているものは鮮度が落ちています。
葉を小分けにして湿らせたキッチンペーパーで包み、ラップやビニール袋に入れて野菜室へ。乾燥に弱く日持ちしにくいので、香りが良い新鮮なうちに使い切るようにしましょう。葉を塩もみしてアクを取り、水気を絞った状態で密閉容器で冷蔵保存をすると、2週間程度は持ちます。