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秋「栗」

ほくほくとしたやさしい甘みで、おかずにも、お菓子にも、さまざまなメニューで活躍する秋の味覚「栗」。栄養豊富で食欲の秋にぴったり。『あぐりパーク食彩村』の店頭には、豊橋市北部の石巻エリアの生産者が出荷した、つやつやでころんとした「栗」が並んで季節を感じさせてくれます。

人間と「栗」との付き合いは古く、縄文時代の遺跡“三内丸山遺跡”からも出土しているほど。ということは、ざっと5,000年くらい前から食べられている食材ということになります。平安時代からは現在でも栗の特産地である丹波地方で栽培が盛んになり、次第に全国に広まっていったのだそうです。

おいしい「栗」ですが、皮をむく処理が面倒という方も多いかも。かたい皮(鬼皮)は熱湯に10分ほど浸してから、包丁で底の部分に切れ込みを入れてはがしていくと良いでしょう。中の渋皮は水に一晩漬けておけばむきやすくなりますが、実は渋皮には高い抗酸化作用のあるポリフェノールが豊富。渋皮煮などにしてたくさん摂取することもおすすめです。

栗ご飯、栗おこわ、渋皮煮、スープなどのメインメニューから、栗きんとん、栗ようかん、甘露煮、モンブラン、マロンプリンなどのデザートまで。使い方は自由自在。もちろんシンプルに茹でただけ、焼いただけでもおいしいですよね。今年はどんな栗メニューを楽しみましょうか。

食べているのは「栗」の種?

「栗」の“実”と呼ばれ、私たちが食べている部分は実は果肉ではなく、本当は渋皮に包まれた種子が発達したものなのだそうです。では果肉はどこ?というと、なんと鬼皮の部分。アーモンドやクルミなどと同じように、種子を食べるナッツの仲間ということになるのだとか。

【栄養価】

炭水化物、ビタミンB1、ビタミンC、カリウム、食物繊維、タンニンなど

【効用】

小さくても栄養価の高い「栗」。主な成分は炭水化物(でんぷん質)で、効率の良いエネルギー源となるため成長期の子供たちにおすすめです。ビタミンやミネラルも豊富で、特にビタミンCはでんぷん質に包まれているので、加熱しても壊れにくく摂取しやすいというメリットも。渋皮にはポリフェノールの一種であるタンニンを多く含みます。

【見分け方】

皮がつやつやとしてハリがあり、ずっしりと重みのあるものを選びましょう。よく熟すことで丸くなるので、ふっくらと丸みのあるものがおすすめです。小さな穴があるものは古かったり、虫が入っている場合があるので注意して。

【保存方法】

硬い鬼皮に包まれていますが、「栗」は意外といたみやすい食材。そのまま置いておくと風味が落ちるので、なるべくならその日のうちに食べ切りましょう。保存する場合は、ビニール袋に入れて冷蔵庫へ。できればチルド室に入れるのがおすすめです。1週間程度保ちます。

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