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秋「菊」

秋の澄んだ空気にぴったりの気品のある花・「菊」。9月9日の重陽(ちょうよう)の節句は“菊の節句”とも言われており、「菊」の花を浸した風流なお酒を飲んで、厄除けや長寿を願います。「菊」は皇室の御紋でもあり、身近なところではパスポートの表紙にも図案化された紋章があしらわれているのは、みなさんご存知の通り。まさに日本を代表する花です。

「菊」は古来より邪気を払う花という言い伝えがあり、慶弔さまざまな場面で使われてきました。日本に伝えられた当初の平安時代には、観賞用だけではなく薬用としても使われていたとか。時を経て江戸時代には空前の園芸ブームが到来。品種改良や寄せ植えなどの技術が飛躍的に発展し、高貴な人々から庶民まで、「菊」づくりを楽しむようになったのだそうです。

愛知県は「菊」の出荷量全国1位。そのシェアは30%以上を誇り、日本の「菊」需要を支える重要な産地となっています。特に『あぐりパーク食彩村』の地元・田原市では、「菊」の温室がいたるところに見られ、「電照菊」という方法で年間を通して安定した品質の「菊」を出荷しています。

「電照菊」とは、花芽ができる前の段階で電気で光をあて、日照時間を長くすることで開花時期を遅らせる栽培方法。秋の夜になると、温室の灯りがイルミネーションのように輝き、地元の風物詩となっています。ドライブがてら鑑賞にやって来る人も多いとか。

『あぐりパーク食彩村』では、お彼岸の時期から秋が深くなるこの時期、たくさんの「菊」が店頭に並びます。最近では白色や黄色だけでなく、赤、ピンク、オレンジ、緑などの花色も豊富。扱いやすく日持ちが良い花なので、お墓参りだけでなく、お家時間の彩りにも、ぜひ「菊」を取り入れてみてください。

【菊を長持ちさせるには】

  • 選ぶときには葉をチェックして。葉の元気がない「菊」は鮮度が落ちています。
  • 茎は水の中で手をひねって折ります。ハサミより切り口がギザギザになって水を吸い上げやすくなります。
  • 葉が水に浸かると腐りやすくなるので、水につく部分の葉は取り除きましょう。
  • 1日1回を目安に水を替えて、水切れしないように注意を。水かえの都度、茎を手で折るとよいでしょう。
  • 水かえの際に、器のぬめりはきれいに落としましょう。

食彩村での店頭販売

道の駅Tomate(トマッテ)内の『食彩村花マルシェ』では、さまざまな色や形の「菊」を販売しています。伝統的な「輪菊」「小菊」や、洋菊の「スプレー菊」などが多彩に揃っていて、見るだけでも楽しめます。地元の生産者の皆さんが直接出荷しているので、価格もとてもお値打ちで良い品揃い。ぜひご利用ください。

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