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旧約聖書のエデンの園にも登場する「いちじく」。日本へは江戸時代に長崎にやって来たのがはじまりとされています。しばらくは“薬”として用いられ、便秘予防、咳止め、イボとりなどなど、民間療法で大活躍しました。“不老長寿の果物”という呼び名もその頃つけられたものかもしれません。
現在では、美肌づくりやホルモンバランスを整える、といった女性にうれしい効果が期待できる果物として「いちじく」が注目を集めています。そのまま食べたり、生ハムと合わせたり。ワイン煮や揚げ物などで温かくしていただくのもおすすめ。ジャムやゼリー、ドライフルーツなどにすれば、いつでも手軽に「いちじく」を味わうことが出来ます。
ペクチン、カリウム、カルシウム、鉄分、ビタミンEなど
水溶性食物繊維ペクチンは便秘予防の効果があります。また、高血圧や動脈硬化の予防に役立つカリウムも比較的多く含んでいます。古くは“薬”としても用いられてきた「いちじく」は、二日酔い、喉の痛み、イボ取り、痔などの民間療法に使われてきました。
ふっくらと柔らかくみずみずしいもの、赤褐色の皮につやとハリがあるものがおすすめです。先の方に裂け目が出来はじめ、ヘタの近くまで熟しているものが食べ頃。ただし、裂け目が大きくなりすぎた物は熟しすぎなので注意しましょう。
保存が難しい「いちじく」。乾燥させないように、ビニール袋に入れて冷蔵庫の野菜室で保存します。なるべく早めに食べきるようにしましょう。保存する場合はジャムにするのはいかがでしょう。ペクチンが多いのでジャムに向いている果物です。