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昔から『関東の白ねぎ、関西の葉ねぎ』と言われて、「白ねぎ」は主に東日本を中心に好んで食べられていましたが、最近では地域に関係なく料理に合わせて使われるようになりました。関東と関西の中間である愛知県尾張地方には、緑の部分と白い部分がちょうど半々くらいの越津ねぎという品種があり、これが白ねぎと葉ねぎの境界線なのでは、という説もあるのだそうです。
体をあたため疲れをとる効果もある「白ねぎ」は、冬の健康に欠かせない薬効の高い食材です。煮物、鍋物、炒め物などに加えて、グラタン、シチュー、マリネといった洋風のお料理にもよく合います。いろいろなメニューで食べるようにしたいものですね。
ビタミンC、カリウム、カルシウム、硫化アリル(アリシン)など。
「白ねぎ」独特のにおいの素は硫化アリル(アリシン)という成分。ビタミンB1の吸収を助ける働きがあるので、豚肉などと一緒に食べると効果的です。また、硫化アリルには血行を良くしたり、疲労回復などにも効果があると言われています。
白い部分が長く、巻きがしっかりして、手にとったときに重みを感じるものを選びましょう。軽いものや柔らかいものは、古くて乾燥していることがあります。みずみずしくツヤがあり、白い部分と緑の部分の境がはっきりとしているものがおすすめです。
乾燥しないように新聞紙などで包み、冷暗所で保存します。生育しているときと同じ、立てた状態で保存するのが理想的です。冷蔵庫に入れる場合は、白い部分と緑の部分を切り分けて、ビニール袋などに入れて野菜室で保存します。刻んで冷凍しておくのも便利ですが、におい(硫化アリル)の効用はなくなってしまうのでご注意を。