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秋「さといも」

ひとつの親芋からたくさんの子芋、孫芋が増えていく「さといも」は、子孫繁栄のシンボル。日本には縄文時代に伝わったとされており、江戸時代にさつまいもやジャガイモが伝わるまで、日本で芋と言えば「さといも」のことでした。山で採れる「山芋(自然薯)」に対して、里で採れる芋であることからその名が付けられたと言われています。

「さといも」の種類には、親芋を食べる京芋、親芋子芋を食べる大和芋、子芋孫芋を食べる土垂、茎(ずいき)を食べるえび芋などがありますが、愛知県で広く栽培されているのが、子芋がたくさんとれる『愛知早生』という品種です。粘り気もホクホク感もあり、煮くずれしにくいので、おでんの具などに最適です。

いろいろなレシピに応用できて、食欲の秋にぴったりの「さといも」ですが、下ごしらえがちょっぴり面倒という方がいるかも。ぬめりで手がすべらないように、洗った後しっかり水気をとるのがポイントですが、土がついたままでそのまま皮をむくのもおすすめです。できるだけ乾いた状態で扱うようにしましょう。手がかゆくなる方は、手を酢水や塩につけると、かゆみがやわらぐ場合もあります。

花も鑑賞したい。サトイモ科の植物

サトイモ科の植物には、「さといも」やこんにゃくなど食用のものが多いのですが、意外にも鑑賞用の花として身近なものもたくさんあります。水芭蕉、菖蒲、カラーなどはサトイモ科の植物。これらの花を見る機会があったら「さといも」のことを思い出してみて。

【栄養価】

でんぷん、たんぱく質、食物繊維、カリウム、ビタミンB1、B2など。

【見分け方】

乾燥に弱いので、表面がしっとり湿っているものを選びましょう。できれば泥付きのものを。丸く太っていて、ずっしり重いものがおすすめです。おしりの部分がふかふかとやわらかいものは鮮度が落ちている可能性があるので要注意。

【保存方法】

南国が原産の「さといも」は寒さと乾燥が苦手。冷蔵庫での保存はできるだけ避けましょう。泥付きのものは、そのまま洗わずに新聞紙に包んで冷暗所へ。長期保存したい場合は、下茹でしてから冷凍するのがおすすめ。かために茹でて、しっかり水気をふいてから冷凍庫へ入れましょう。

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