旬のおすすめSEASONAL SPECIAL
春の七草の「すずしろ」も「大根」の別名です。
葉に近い部分はサラダなど生食に、真ん中あたりは煮物や鍋物に、先の方は辛みが強いので味噌汁の具や漬け物にと、部分ごとにそれぞれ味わいが異なるので、お料理の幅が広がります。葉の部分も栄養価が高いので、漬け物や炒め物などにしていただきましょう。
渥美半島は、昔から良質な「大根」がたくさんとれ、冬の季節風が干し大根づくりに適していたことから、昭和30年代頃まではたくあんの一大産地でした。
現在は残念ながら生産量が減少してしまいましたが、『渥美たくあん』ブランドの復活への努力が始まっているとか。また、豊橋の名物『菜飯田楽』の“菜飯”は、「大根」の葉を細かく刻んでご飯に混ぜたもの。この地域で豊富に「大根」が生産されていたからこそ、こういった名産品が誕生したと言えます。
アミラーゼ(ジアスターゼ)、βカロチン、ビタミンC、カルシウムなど
「大根」の根の部分は淡色野菜。分解酵素のアミラーゼ(ジアスターゼ)を多く含み、胸やけや胃もたれに効果があると言われています。葉の部分は緑黄色野菜で、βカロチン、ビタミンCなど豊富な栄養が含まれています。捨てずに美味しくいただきましょう。
ずっしりと重みがあり、皮がみずみずしくハリのあるものを選びましょう。葉が付いている場合は、葉の色が鮮やかでいきいきと茂っているものがおすすめ。カットされているものは、切り口にスが入っていないものを。
葉と根は切り分けて別々に保存します。根はラップか新聞紙にくるんで冷蔵庫または冷暗所に。タテに置くと良いでしょう。葉はすぐに使い切るのが理想ですが、さっと茹でてから冷凍したり、陰干しして乾燥させて活用しましょう。