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冬「大根」

ほかほかのおでんや鍋物など、冬の食卓に欠かせない「大根」。特にこの時期は甘みが強くみずみずしく、「大根」の一番美味しい季節です。日本には稲作と共に伝来したと言われ、古事記に「おおね」という名前で登場するほど歴史があり、私達にとって馴染み深い野菜のひとつです。

春の七草の「すずしろ」も「大根」の別名です。

葉に近い部分はサラダなど生食に、真ん中あたりは煮物や鍋物に、先の方は辛みが強いので味噌汁の具や漬け物にと、部分ごとにそれぞれ味わいが異なるので、お料理の幅が広がります。葉の部分も栄養価が高いので、漬け物や炒め物などにしていただきましょう。

渥美半島は、昔から良質な「大根」がたくさんとれ、冬の季節風が干し大根づくりに適していたことから、昭和30年代頃まではたくあんの一大産地でした。

現在は残念ながら生産量が減少してしまいましたが、『渥美たくあん』ブランドの復活への努力が始まっているとか。また、豊橋の名物『菜飯田楽』の“菜飯”は、「大根」の葉を細かく刻んでご飯に混ぜたもの。この地域で豊富に「大根」が生産されていたからこそ、こういった名産品が誕生したと言えます。

大根役者は食卓のスター

芝居のヘタな役者を『大根役者』と言いますが、「大根」はどのような調理法でたくさん食べても“当たらない”ことから、当たりのとれない役者をこう呼ぶようになったとの説が。さまざまな料理で美味しく食べられる「大根」は、大根役者どころか食卓のスターです。

【栄養価】

アミラーゼ(ジアスターゼ)、βカロチン、ビタミンC、カルシウムなど

【効用】

「大根」の根の部分は淡色野菜。分解酵素のアミラーゼ(ジアスターゼ)を多く含み、胸やけや胃もたれに効果があると言われています。葉の部分は緑黄色野菜で、βカロチン、ビタミンCなど豊富な栄養が含まれています。捨てずに美味しくいただきましょう。

【見分け方】

ずっしりと重みがあり、皮がみずみずしくハリのあるものを選びましょう。葉が付いている場合は、葉の色が鮮やかでいきいきと茂っているものがおすすめ。カットされているものは、切り口にスが入っていないものを。

【保存方法】

葉と根は切り分けて別々に保存します。根はラップか新聞紙にくるんで冷蔵庫または冷暗所に。タテに置くと良いでしょう。葉はすぐに使い切るのが理想ですが、さっと茹でてから冷凍したり、陰干しして乾燥させて活用しましょう。

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