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春「スナップえんどう」

日本の食卓での歴史は比較的浅いものの、春野菜の顔としておなじみとなった「スナップえんどう」は、えんどう豆の一種です。 若いエンドウ豆をサヤごと食べるのが「絹さや」、熟した実だけを食べるのが「グリーンピース」。「スナップえんどう」は、実がふくらんで熟したえんどう豆をサヤごと食べられるように改良された野菜。同じようにサヤごと食べる「さとうえんどう」より皮が肉厚で、シャキシャキとした歯ごたえが楽しめるのが特徴です。

豊橋では、全国に先駆けて栽培が始まりました。肉厚で大きなサヤと甘さが自慢の豊橋の「スナップえんどう」は、シェアも品質も全国トップクラス。現在、JA豊橋では「スティックサラダ」の名称で出荷しています。また、豊橋市では、「スナップえんどう」を『農業王国 愛知豊橋のいちおし』のひとつとして、重点的にPRしています。

糖度が高い「スナップえんどう」は、熱湯でさっとゆでて冷水にさらせば、そのままでもサラダ感覚で食べられます。もちろん、炒め物、煮物、和え物などなど、さまざまな料理に大活躍。テーブルに春の彩りを運んでくれる野菜です。

スナック?スナップ?

「スナップえんどう」も「スナックえんどう」も実は同じもの。農林水産省によって「スナップえんどう」に統一されたそうですが、「スナックえんどう」という名前も流通しています。「スナップ」の語源は、『ポキッと折る』などを意味する英語の『snap』から。

【栄養価】

たんぱく質、βカロチン、ビタミンC、カリウム、カルシウム、食物繊維など。

【効用】

豆類の中では特にビタミンCを多く含みます。また、サヤのまま食べるので、βカロチンもたくさん摂れるのもうれしいところ。ビタミンCは美肌づくりの強い味方。βカロチンは、体内の免疫力を高める働きがあります。

【見分け方】

サヤがふっくらとしてツヤのあるもの、鮮やかなグリーンのものを選びましょう。豆が端から端まで詰まっていて、よく膨らんでいるものがおすすめです。

【保存方法】

ビニール袋に入れてから冷蔵庫へ。数日中には使い切りましょう。それ以上保存する場合は、固めにゆでて冷ました後、水分をふきとり、冷凍庫へ。重ならないように並べるのがポイントです。

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