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いちご

冬「いちご」

季節に先駆けて春を呼ぶ果物・いちご。愛知県は全国有数のいちごの産地です。豊橋・田原地域では、糖度が高く果肉が比較的やわらかい「章姫(あきひめ)」、独特のさわやかな味と香りをもつ「紅ほっぺ」、色も味も濃く果肉のしっかりした「とちおとめ」などを生産・出荷しています。

いちごの品種は、日本初のオリジナル品種「福羽」を皮切りに10年程のサイクルで移り変わってきました。最近では、平成17年から愛知県が新品種「ゆめのか」の育成をスタートし、作付け面積を増やしつつあります。

春のイメージが強いいちごですが、実は寒い季節に育ついちごのほうが甘みが強いのです。時間をかけて土の中の栄養を吸収し、じっくり熟すことで、糖度が高く、実が締まったいちごが出来上がります。そのため、いちごは冬が旬の果物と言えるでしょう。

クリスマス、バレンタインデー、ひなまつり、ホワイトデーなど、冬はお菓子が主役になるイベントがいろいろ。お菓子を彩る東三河のいちごを、ぜひ味わってみてください。

いちご

つぶつぶは種ではなく果実

いちごの表面に付いているゴマのようなつぶつぶ、これは種ではありません。実はこのつぶつぶこそ、いちごの果実なのです。私たちが食べている赤い部分は花托(かたく)がふくらんだもので、果実を保護するクッションの役目を果たしています。

【栄養価】

ビタミンC、カリウム、葉酸、食物繊維など

【効用】

5、6粒で1日に必要な量が摂取できるほど、ビタミンCが豊富ないちご。ビタミンCは、風邪の予防、美肌効果などが期待できます。また、貧血予防に欠かせない葉酸、便秘解消などに効果的な食物繊維も含まれています。赤い色素であるポリフェノールの一種・アントシアニンには、抗酸化作用も。

【見分け方】

実が色鮮やかでツヤがあり、ヘタの周りが白くないものを選びましょう。ヘタは緑が濃くて元気なものを。表面のつぶつぶがはっきりとしていることも選ぶ時のポイントです。

【保存方法】

傷みやすいので購入後2〜3日で食べましょう。ビタミンCが流れ出るのを防ぐために、ヘタを付けたままラップをかけて冷蔵庫へ。水洗いは食べる直前に。
冷凍保存する時は、よく洗ってヘタを取り水分をふきとったあと、砂糖をまんべんなくまぶして密閉容器に入れて冷凍庫へ。解凍せずにシャーベットとして食べても美味しいですよ。

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